質の高い塗装に必要な工程とは?「下地」の重要性について解説!

質の高い塗装に必要な工程とは?「下地」の重要性について解説!

外壁や屋根などは定期的に塗装を行うものですが、その質を高めるためにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。そんな塗装の質を決めるポイントの1つが「下地」であることをご存知でしょうか?
今回は、そんな下地の重要性について紹介していきますので、塗装についてお悩みがある方はぜひ参考にしてください。

塗料の密着性を高める効果がある

下地処理とは、塗装前にその対象をきれいにしたり平らにしたりする作業のことを指します。屋根や外壁など塗装箇所はさまざまですが、いずれもしっかりと塗料が密着することによってその仕上がりが美しくなります。納得の仕上がりを得るためには、対象箇所の表面がきれいな状態でなければなりません。

例えばスマートフォンの画面に画面フィルムを貼る場合、画面に皮脂やホコリがついているとうまくいかなくなってしまうでしょう。塗装においても同様で、汚れやゴミがついたままの状態で塗装をしてしまうと、塗装がうまくいかなくなってしまうのです。

何度も重ね塗りをすることで密着率は高くなりますが、その分塗料は多く必要になり、仕上がりも不格好なものになってしまうでしょう。
また、塗装がしっかりと密着していなければ、雨風などの外的要因によって剥がれ落ちてしまうことになります。

しっかりと塗装され続けるために、下地処理は欠かせない工程といえるのです。

下地処理をしなかった場合に起きる問題

下地処理を万が一行わなかった場合には、以下のような問題が発生してしまうでしょう。

塗膜の剥離や膨張

塗料には、耐用年数というものが設けられています。下地処理をしないと、この耐用年数に満たない短期間で剥離してしまうというトラブルが起こる恐れがあります。

剥離してしまうと、すぐに塗装をし直さなければならなくなってしまうでしょう。また、下塗り作業中に乾燥時間が十分でない状態で塗装をしてしまうことで、時間の経過とともに塗装の下で発生した水分が膨張してしまうこともあります。

ひび割れ

経年劣化による再塗装のとき、下地処理を行わずにそのまま塗装してしまうことで、ひび割れが起きてしまうことがあります。ひび割れ箇所からは雨などの水分が侵入するため、建物を劣化させてしまう恐れがあります。

 サビ

サビに関しても、すでにサビが発生している箇所にそのまま塗装を行った場合や、ケレン作業が不十分であった場合などに再発してしまう問題です。サビてしまった箇所は耐久力が著しく低下するため、そこからさらなる劣化につながってしまいます。

下地処理の種類

下地処理を行う対象の中で、代表的なものを3つ紹介していきます。

ひび割れ

塗装箇所ですでにひび割れが発生していた場合に行いますが、ひび割れ部分の幅によってその処理にやり方が異なります。3mm未満の場合、補修材と呼ばれるシーリング材などを、対象のひび割れ箇所に刷り込むようにして埋めていきます。一方3mm以上の幅の場合では、ひび割れ部分に電動工具などを使用して溝を作り、その後シーリング材によって補修を行っていくのです。

サビ

サビてしまった箇所をそのままにして上から塗装をしても、サビは進行し続けます。次第に表面化してしまうことになるため、しっかりと下地処理で取り除くことが必要です。ヤスリなどの工具を使い、しっかりとサビの部分を取り除きます。

木部

外壁の場合、木部に塗料が残ったままになることがあります。ここでの下地処理がしっかりとできていなければ、新たな塗料は密着しないため、塗装が剥がれてしまうようになります。

下地処理の注意点

下地処理は仮に行わなかったとしても、すぐに問題が発生するというものではありません。十分に行われていないこともあれば、そもそもまったく行っていなかったというケースも少なくありません。

しかし、時間の経過によって、さまざまな問題が表面化してくるようになるでしょう。再度塗装をすることになると、手間やコストが余分にかかってしまいます。

前述の通り、塗料を対象箇所にしっかりと密着させることができなければ、その効果を最大限に発揮させることはできません。大事な住まいのためにも、下地処理は大切な工程の1つといえるのです。

塗装は基本的に、専門の業者に依頼して行うことになります。その際は、施工実績が豊富な業者に依頼するようにしましょう。

また、担当の方に質問をするというのもおすすめです。後悔のないように、信頼できる業者に任せるようにしましょう。

まとめ

下地処理を行わなかった場合、塗装の質は下がってしまいます。トラブルも発生してしまうので、信頼できる業者に施工を任せて大事な住まいを守っていきましょう。