シーリングとはどんな作業なのかを知ろう!シーリングについて詳しくご紹介

シーリングとはどんな作業なのかを知ろう!シーリングについて詳しくご紹介

住宅の修繕工事の際に用いられる作業の1つに、シーリングと呼ばれる作業があります。住宅を保有している方や、物件のオーナーのなかにはこの重要性を重視していない方も、多いのではないでしょうか。

今回はシーリングとはなんであるのか、またその重要性や種類・寿命についてご紹介していきましょう。ぜひとも参考にしてください。

シーリングとは

シーリングとは、英語のSEAL(封印)という言葉からできた建築用語の1つです。シーリングは目地やヒビ、窪みや建材のつなぎ目などを合成樹脂や合成ゴムなどで封印して、住宅の気密・水密守ることを指します。

シーリングが必要な理由

シーリング工事は、外壁同士の隙間や外壁とサッシの隙間、サッシと窓ガラスの隙間や建物のヒビの隙間など、さまざまな隙間を埋めるために行われています。なぜ隙間ができないようにシーリングをする必要があるかというと、建物の隙間から雨水が侵入するのを防ぐためです。外壁や建物の内部の建材などは、気温や湿度によって収縮したり膨張したりします。

隙間なく建物を作ってしまうと、建材の収縮や膨張により建物が変形してしまうので、ゆとりを持たせながら建てていく必要があります。シーリングは、事故につながるような隙間を埋めるための作業になるのです。

また、風や砂塵などの汚れの侵入を防ぐことで、建物内部の劣化も防げるという効果もあります。ほかにも自信や強風で建物が揺れた際に、外壁にひび割れが発生しないようにするためにも必要な工事です。

シーリングの寿命

シーリング材は合成樹脂や合成ゴムなどを用いて施工するため、永久的に効果が持続するというわけではありません。太陽光などの影響でシーリング材が劣化すると、次第に弾力性がなくなっていきます。その結果、シーリングが痩せて隙間ができて切れてしまったり、縮んでシワができたりするなど、さまざまなトラブルが発生してしまうようになるのです。

基本的には7年~10年が交換の時期ですが、サイディングやモルタルなどの材質によっては3年ほどで劣化してしまうものもあるので、定期的にメンテナンスをする必要があります。メンテナンスや施工の見積もりの段階で、材質や耐用年数などを業者に確認するようにしましょう。メンテナンスの基準としては、前回の施工からの年数や、そのときの劣化状況で判断するとよいでしょう。

シーリングの種類

シーリング材にはさまざまな種類があり、材質によって適性があるので、事前に確認しておくとよいでしょう。まずシーリング材は、1液型と2液型に分類されます。

1液型は主剤と硬化剤がすでに混ざっているので、そのまま使用できます。自然と硬くなるので扱いやすく完成がきれいになりますが、価格が高めなこともあり、細かい部分に用いられることが多いです。

2液型は主剤と硬化剤が分かれているので、専用の機械で混ぜ合わせる作業が必要になります。その手間のためか、1液型よりも安価で手に入れることが可能です。戸建てのシーリングの打ち替えなど、多くの薬剤を使用する場合には、主に2液型が用いられています。

シリコーン系

シリコーンは安価なものが多く、耐候性に優れており、乾燥が早いのが利点です。しかし塗料を重ねて塗れないので、一度シリコーンを撤去してから塗る必要があります。主にガラスやキッチン、浴槽周りへ使用することが多い材質です。

変成シリコーン系

シリコーン系とは少々異なり、塗装を重ねられるうえに周辺への非汚染性も高いので、最も使われている材質といわれています。シリコーン系に比べて耐候性・耐熱性は劣るため、建物の目地やサッシ周り、ヒビ割れの補修などに使われます。

ウレタン系

耐久性・弾力性に非常に優れており、クラック補修や目地の補修などに用いられます。紫外線に弱いという特徴がありますが、比較的安価で購入でき、変成シリコーン同様建物の目地やサッシ周り、ヒビ割れの補修などにも使用されます。

アクリル系

アクリル系は硬化すると弾力が出るようになるので、湿った場所にも使えます。主にALCのパネルの目地に使われますが、耐久性がないためリフォームなどではほとんど使われません。

ポリサルファイド系

表面にゴミがつきにくいという利点はありますが、柔軟性がほとんどなく、動きがある大きい金属類には適さない材質です。仕上げ材によっては塗料を変色・軟化させることがあるので、汚染防止処理を行う必要があります。

まとめ

今回はシーリング工事の主な特徴について解説しました。シーリング工事は建物の資産価値を保つためにも、非常に大切な作業です。建物の管理をしている方は管理会社が修繕工事をする際に、シーリング工事も含めているかを確認するようにしましょう。

「菊地塗装企画」では、外壁のシーリング工事も請け負っております。費用などのご相談も随時受け付けておりますので、建物の修繕工事を検討している方はお気軽にご連絡ください。