シーリング工事の流れとは?工事における9つの工程を詳しく解説

シーリング工事の流れとは?工事における9つの工程を詳しく解説

外壁とサッシの隙間や外壁ボードのつなぎ目をシーリング材で埋める工事のことを、シーリング工事といいます。定期的にシーリング工事を行うことで、建物の隙間から浸入する雨水を防げます。

シーリング工事に興味があるものの、どのような流れで工事を進めるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。今回は、シーリング工事の流れや工事を行う際の注意点について紹介していきますので、お困りの方はぜひ参考にしてください。

シーリング工事の基本的な流れ

シーリング工事は主に9つの工程に分けられます。スムーズに工事を進めるためにも、大まかな工事の流れについて事前に把握しておきましょう。

シーリングの状況を把握する

シーリング工事を行う際、最初に現在の状況を把握します。シーリングが劣化すると、外壁とシーリング剤の間に隙間ができる、コーキング材の真ん中が破断している、コーキング材からバックアップ材や青い下地が見えるなどの症状が起こります。

シーリングの状況によって工事内容が変わることもあるので、適切な状況の把握が重要です。またシーリングにはウレタンコーキングや変形シリコーンといったさまざまなコーキング材が使われているので、以前のシーリング工事で使用した素材も確認します。

コーキングの撤去

カッターなどを使い、古くなったコーキング材の撤去をします。切れ目を入れてから丁寧に剥がしますが、壁に傷がつかないように作業をしなければなりません。またきれいな仕上がりを目指すために、古いコーキング材が残らないように注意しながら除去します。

目地の清掃

コーキング材を使う前に、まずは目地の部分をきれいに掃除します。ホコリやゴミなどが付着しているおそれがあるので、すべての目地の状態をチェックしながら清掃しましょう。

バックアップ材やボンドブレーカーの取り付け

ムービングと呼ばれる建物のゆがみについていけるようにするため、コーキング材を充填する際にはバックアップ材やボンドブレーカーなどを取り付けていきます。バックアップ材にはコーキング材を充填する目地の深さを調整して、3面接着を防ぐという役割を持っています。3面接着とはコーキングと目地を3つの面で接着させることですが、シーリング工事ではコーキングの切断を防ぐために、外壁ボードの2面だけで接着させるのが一般的です。

目地を接着させないために、目地とコーキング材の間にバックアップ材を入れます。継ぎ目が浅いためにバックアップ材を入れるのが難しいときは、ボンドブレーカーを使いましょう。

養生作業

テープを使って目地の周りを養生します。テープを丁寧に貼らないと、きれいな線を作るのが難しくなるでしょう。仕上がりの美しさにも影響を与えるため、時間をかけて慎重に作業をします。

プライマーの塗布

コーキング材の接着を強めるために、プライマーを塗布します。プライマーとは建築工事などで使う下塗り塗料のことで、主に接着を目的としているものです。

プライマーを使うことで、上塗りする材料と下地の接着が強まります。また、プライマーには傷・へこみ・サビなどを直し、表面を平らにする役割もあります。シーリング工事でプライマーの塗布を怠ると、完成後にコーキング材がめくれるおそれがあるため、慎重に作業しなければなりません。

コーキング材の注入

コーキングガンを使って、目地にコーキング材を注入します。コーキングガンを使うときには奥までしっかりと入れ込めるように、少々多めにコーキング材を流し込むことがほとんどです。

コーキングには1液とタイプと2液タイプがあり、1液タイプの場合はすでに主液と硬化剤が混ぜ合わさっているため、すぐに作業を行うことができます。一方で2液のタイプの場合は主液と硬化剤が別々になっているため、しっかりと混ぜ合わせなければなりません。2液のタイプは手間と時間がかかりますが、肉厚でボリュームのある仕上がりを期待できます。

コーキング材にはウレタン系やシリコーン系など、さまざまな素材があります。状況に合わせてコーキング材
を選ぶのがポイントです。

コーキングを均一な状態にする

コテやバッカーを使って、コーキングを均一な状態にさせます。圧着させて密着性を高めてから、余分なコーキング材を拭き取るのが重要です。

養生を外す

コーキングの充填が終了した後は、最後に養生を外します。外す際には養生が壁に触れないように注意して、丁寧に巻き取らなければなりません。養生を外した後は、コーキングを十分に乾かします。

きれいな状態を保つには定期的なシーリングが必要

コーキング材は雨風の影響により劣化します。気温の変化により膨張や収縮を繰り返すことで、痩せたりヒビが入ったりすることもあるでしょう。

劣化が進むと柔軟性を発揮できなくなり、外壁や屋根の劣化につながってしまいます。きれいな状態を保つには、定期的なシーリング工事が必要です。

まとめ

シーリング工事は、コーティングの撤去・バックアップ材やボンドブレーカーの取り付け・養生・コーキングの注入といった流れで進んでいきます。それぞれの作業を丁寧に行うことで、きれいな仕上がりになります。満足のいくシーリング工事を希望するなら、確かな技術を有している業者に依頼するのがよいでしょう。

「菊地塗装企画」は、シーリング工事に関する実績を豊富に持っております。費用や作業日程などのご相談も随時受け付けておりますので、シーリング工事をお考えの方はぜひ「菊地塗装企画」へお問い合わせください。